chassis.dynamometer measurements system


[system configuration]
弊社が開発して特許を取得したシャーシダイナモーメータシステムの概要です。


[G F] シャーシダイナモに弊社開発の制御コンピューターを組み入れた構成。


従来のローラ台慣性力を利用した加速度変化から駆動力を求めるシステムでは、
加速する時しか計測できず一定スピードではエンジンはほぼ無負荷状態になります。
したがってこのタイプのシャーシダイナモではセッティングはできませんでした。

弊社開発の本システムは、測定する車両によって、また測定の目的によって任意で測定範囲を設定。
速度上昇(加速度)を一定に保つようにローラーの電磁ブレーキを制御、低回転から高回転まで
連続して出力にあった制御力がオートマティックに掛かります。
制御力の変化を車両のトルクとして読み取り
トルクの変化をエンジン特性として読み取ることで、
走行シュミレーション精度を高めました。
制御は、電磁ブレーキを一秒間に百回、制御し演算するため、正確な測定と低回転から高回転まで連続測定が可能です。

このシステムは・・・
実走加速状態の測定により、実走行の加速感覚と一致するデーターが入手できます。
精度の高い走行シュミレーションの実現。
実走行テストがシャーシダイナモ上で高い精度で繰り返しシュミレーションできます。
フィーリングで感じていた出力の変化を測定して正確にデータ化が可能です。


◆ 低回転からの測定が可能で、エンジンダイナモと同様に測定できる正確な測定システムです。 
   
  redline=kg-m    blueline=PS                       ◆メーカ性能曲線◆
                                           

今まではエンジンダイナモでしか測定できなかったトルク特性が車両にエンジンを搭載したまま正確に測定が可能です。
また、エンジンダイナモでは測定できないスロットルのパーシャル状態でのエンジン&駆動系のデータが
低回転から高回転まで連続して測定ができます。



 

[system examples]
測定データーcomparison test  Pinkline=HC&blackline=CO      測定データー comparison test redline=kg-m  lightblue=A/F    
          

測定データ  comparison test redline=kg-m&blueline=PS



本システムの開発により・・・
路上で再現しにくい特殊な負荷条件(全開・勾配を想定した高負荷での加速)やアクセルのパーシャル状態での
エンジン及び駆動系の測定が低回転から高回転まで連続して測定が可能です。
繰り返し実走行の再現が可能で、安全な環境で問題点の再現・確認・調整が可能となり・・・

・燃調の判断。
・部品の良否判断。
・仕様の変更で過渡特性の変化の判断。
・各回転数ごと・開度ごとに動的で正確なデーター取得ができるようになりました。


 

実際のシステムはこんな感じです・・・
四輪・大排気量二輪車用システムでは小野測器製のリターダ式シャーシダイナモを使用
     


二輪用シャーシダイナモシステムは興和精機製 リターダ式シャーシダイナモ改を使用。( load cellを使用)



四輪・大排気量二輪車用システム電磁ブレーキ。(リターダRetarder)


ローラーを駆動輪(タイヤ)が回すスピードの変化をスピードセンサーが
検出し、ローラの速度上昇(加速度)を一定に保つようコンピュータを使い、
電磁ブレーキを1秒間に100回制御を行います。

車輪を載せるローラー。(ローラ径の大きいものを使用)


設定加速度以上に回ろうとする場合はブレーキを掛け、
この抑えた反力をトルク検出器で読み取って行きます。



このブレーキ制御をリターダー電磁ブレーキが秒100回行い、
範囲間を連続的に測定し、測定車両の駆動力を求め、
駆動輪出力を換算(トルク×rpm÷716.2)してパワーグラフ表示します。


 

任意で負荷を設定できるのでエンジン回転数一定でアクセル開度を0→100で燃調を確認もできます。


ブレーキ制御 計測データ。                                    
     

  パワーグラフ トルク(kg-m)・出力(PS)             パワーグラフ トルク(kg-m) ・空燃比(A/F)。
      

速度制御は任意に設定が可能で、例えば「毎秒1km/h」と
速度上昇(加速度)を設定すると、測定範囲40km/h?180km/hまでの間、
タイヤが回ろうとする力に対して、電磁リターダーがブレーキを掛け、
毎秒加速度1km/h以上にないようにブレーキを掛け反発していきます。
その制御力からエンジンのトルク(駆動力?kg-m)と駆動力の変化特性を正確に見る事ができます。


 測定時には、測定器の慣性質量が固定なので加速度も一定です。
また、加速中に失われる損失馬力も一定です。
加速で失われた出力を加算して駆動輪からの出力を正しく測定できます。

また、シャーシダイナモ上で正確に走行シュミレーションができるので、
このシステム使用と合わせて排気ガステスターを使う事で
実走行中のエンジン回転数と開度と同じ、HC・CO・O2・CO2・空燃比の
データーがシャーシダイナモ上で取得できます。

   HORIBA製 空燃比ラムダセンサー                               HORIBA製 排気ガステスター
      


              吸入圧力計                                 回転計

     


 

測定項目
・エンジントルク(kg-m)
・駆動出力(PS)
・空燃比(A/F)
・炭化水素(HC)
・一酸化炭素(CO)
・二酸化炭素(CO2)
・酸素(O2)

・エンジン回転数   (計測できない車両もあります)

 

他にはないこのシステム。
部品の開発やケミカル商品テストで密やかに活躍中です。
また任意で負荷を広範囲に調整できるので、一定速で走り続け模擬燃費計測テストも可能です。

オイル添加剤比較テスト。


このほかにも公的排気ガステスト機関の事前テストとして、模擬10-15モードテストを行ったり、
燃費テストを行った経験があります。

            

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